ミドリムシは、必須アミノ酸の全てを持っている

わらっく吉元です(^^)/

昨日、一昨日のブログで必須脂肪酸不飽和脂肪酸のDHAとEPAについて書きました。

今日は、ミドリムシが全て持っている必須アミノ酸について書きたいと思います。

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必須アミノ酸とは！？

人の体を構成する為に必要なアミノ酸の中で、人が体内で生成する事が出来ないアミノ酸の事を言います。

体内で生成する事が出来ない「必須アミノ酸」は、食品などから栄養素として補給するしかありません。

必須アミノ酸は9種類あり、1つでも不足すると身体の働きに影響が出てしまいます。

9種類の必須アミノ酸

★イソロイシン
★ロイシン
★リジン
★メチオニン
★フェニルアラニン
★トレオニン（スレオニン）
★トリプトファン
★バリン
★ヒスチジン※ヒスチジンは乳幼児期のみ必須とされていましたが、現在は成人も必須とされています。※アルギニンは体内でも合成され、成人では非必須アミノ酸ですが、乳幼児期は体内での合成量が充分でなく不足しやすいので「準必須アミノ酸」と呼ばれています。
同じ理由で、システインとチロシンも準必須アミノ酸として扱われます。

BCAA、AAAって？

★分岐鎖アミノ酸（BCAA)

分岐鎖アミノ酸（分枝鎖アミノ酸）（Branched Chain Amino Acids、BCAA）は、タンパク質を構成するアミノ酸で人体の骨格筋を構成する主要なアミノ酸です。
筋タンパク質中の必須アミノ酸の35%を占めていて、哺乳類にとって必要とされるアミノ酸の40%を占めます。
運動をすると骨格筋はBCAAをエネルギーとして消費して分解します。

必須アミノ酸の中の3種類の分岐鎖アミノ酸
★ロイシン
★イソロイシン
★バリン

★芳香族アミノ酸（AAA)

芳香族アミノ酸（Aromatic Amino Acid、AAA）は、脳や神経の働きを活発にするアミノ酸で、セロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質の材料になります。

必須アミノ酸の中の2種類の芳香族アミノ酸
★フェニルアラニン（フェニルアラニンからチロシンが生成されます。）
★トリプトファン

必須アミノ酸の働き

★イソロイシン（BCAAの一つ）
グリコーゲンの貯蓄を促進して、運動機能を向上させます。
筋肉の成長を促したり、血管を拡張したり、反射神経など神経系をサポートする作用があり、疲労感を軽減する作用もあります。
甲状腺ホルモンの分泌も促し、細胞の代謝を促進する作用もあります。

★ロイシン（BCAAの一つ）
筋肉の成長や筋タンパク質の維持する作用があります。
肝機能の向上や育毛作用などにも作用し、血糖値のコントロールにも不可欠で、肝機能の向上により、アルコールやアンモニアなどの毒素の分解、グリコーゲンの貯蓄促進する作用があります。

★リジン
外部から体内に侵入してくるウイルスや細菌を防ぐ抗体の元になり感染症などへの免疫効果があります。
肝機能の強化させる作用があります。

★メチオニン
アレルギー反応の原因になる、ヒスタミンを抑制する働きがあり、アレルギーの発生を抑える作用やアレルギー症状を緩和する効果があります。
アルコールやアンモニア等の毒素や水銀や鉛などの有害重金属を体外への排出を促進する作用があり薬物中毒の解毒にも使用されます。
また、鬱病の改善薬にも使用されています。

★フェニルアラニン（AAAの一つ）
フェニルアラニンは、体内でドーパミンとノルアドレナリンに転換されて神経伝達物質として働きます。
ドーパミンとノルアドレナリンとは、気分の落ち込みや無気力を緩和し、精神を高揚させ、ストレスへの耐性を高める作用があります。
フェニルアラニン自体には痛みを緩和する効果もあり、鎮静剤や鬱病の緩和にも使用されています。
チロシンを合成する物質です。

★トレオニン（スレオニン）
人の成長を促し、肝臓に脂肪が蓄積するのを予防するので脂肪肝の予防効果も期待出来ます。
コラーゲンを作る天然保湿成分の効果、細胞の代謝促進などの効果があります。

★トリプトファン（AAAの一つ）
精神安定効果がある神経伝達物質のセロトニンやメラトニン、成長ホルモンの材料になる物質です。
また、神経伝達物質のドーパミンとノルアドレナリンの合成にもチロシンと共に作用します。
セロトニンには眠りを誘う効果があり、セロトニンが不足すると緊張しやすくなったり、不眠になってしまったりします。
セロトニンは、眠りにとても重要で大切な睡眠ホルモンのメラトニンになります。
セロトニンは、食品から摂る事が出来ないので、トリプトファンを含む食材を摂り体内で生成する事が必要です。

★バリン（BCAAの一つ）
運動などで使用する筋肉のエネルギーとして消費され、筋肉の強化、回復のサポートとして働きます。
また、血中の窒素バランスをコントロールして成長に関与します。

★ヒスチジン
ヒスチジンは、神経系の機能のサポートをし神経伝達物質のヒスタミンへ合成され、ストレスや関節痛の緩和などの効果を発揮します。
また、交感神経系を刺激して脂肪燃焼を促進させる効果があります。

トリプトファンとBCAAは脳内へこうやって運ばれる

WHOが推奨する必須アミノ酸の摂取量

成人/1日

必須アミノ酸	体重1kg当たり(mg)	体重40kg当たり(mg)	体重50kg当たり(mg)	体重60kg当たり(mg)	体重70 kg当たり(mg)	体重100 kg当たり(mg)
イソロイシン	20	800	1000	1200	1400	2000
ロイシン	39	1560	1950	2340	2730	3900
リジン	30	1200	1500	1800	2100	3000
メチオニン + システイン	10.4 + 4.1 (合計15)	600	750	900	1050	1500
フェニルアラニン + チロシン	25 (合計)	1000	1250	1500	1750	2500
トレオニン（スレオニン）	15	600	750	900	1050	1500
トリプトファン	4	160	200	240	280	400
バリン	26	1040	1300	1560	1820	2600
ヒスチジン	10	400	500	600	700	1000